
恋空予報
第15章 すれ違い
二宮side
なにやってんだ、って、
自分でもわかる。
「はぁ…」
財布も携帯も持ってないし。
こんな朝に公園来たって
誰もいないし何もない。
出勤していくサラリーマンたちを見ながら
給料減らされるのは嫌だなあ、とか
呑気なこと考えてた。
「男の俺より……か、」
そうだよなあ。
同姓婚が認められたからって
入籍してるわけじゃない。
俺たちがそう言ってるだけ。
雅紀ん家の家族だって、
男を連れてこられても
困るだろうに。
そんな事も考えられなかった。
雅紀のことを考えてやれなかった。
"嫉妬"という感情が巻き起こす嵐。
俺たちは終わりかもしれない。
だって、高校から付き合って
もう何年?
一回離れたんだ。
お互いの大切さだってよくわかった。
……けど、それは、
ガキだったから。
今思えば、会わない方がよかったんだ。
俺のためにも雅紀のためにも。
「結局は、こうなのかよ…」
ブランコがきいきいと鳴っていた。
なにやってんだ、って、
自分でもわかる。
「はぁ…」
財布も携帯も持ってないし。
こんな朝に公園来たって
誰もいないし何もない。
出勤していくサラリーマンたちを見ながら
給料減らされるのは嫌だなあ、とか
呑気なこと考えてた。
「男の俺より……か、」
そうだよなあ。
同姓婚が認められたからって
入籍してるわけじゃない。
俺たちがそう言ってるだけ。
雅紀ん家の家族だって、
男を連れてこられても
困るだろうに。
そんな事も考えられなかった。
雅紀のことを考えてやれなかった。
"嫉妬"という感情が巻き起こす嵐。
俺たちは終わりかもしれない。
だって、高校から付き合って
もう何年?
一回離れたんだ。
お互いの大切さだってよくわかった。
……けど、それは、
ガキだったから。
今思えば、会わない方がよかったんだ。
俺のためにも雅紀のためにも。
「結局は、こうなのかよ…」
ブランコがきいきいと鳴っていた。
