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恋空予報

第15章 すれ違い

相葉side




ニノちゃんが出ていって
シーンと静まり返る部屋。

寂しい、とか辛い、とか
そういう感情はなくて
なんで?って、
頭にハテナマークを浮かべていた。



なんで…?




ニノちゃんじゃだめとか、
思ったことないのに。


男の俺より……?

男とか女とか、
好きなのに理由入らないでしょ?

なんで?


あんなに大切にしたのに。
してくれたのに。


俺じゃだめ?
まだ足りない?

欠点があるなら直すから。

帰ってきてよ…。



景色がぼんやりする。


…あ、俺泣いてるんだ。



……今日は会社にいく気分じゃない。
けど……。




「うぅ…」



ぽたぽたと大粒の涙を流しながら
俺は玄関まで辿り着いた。



どうして?


いつもの嫉妬なら、
ここまで来ない。


こんなに辛くて悲しいの、
初めてだよ。



期待した分、
突き落とされた気分が大きいんだよ。



ニノちゃん……どこにいるの?

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