
恋空予報
第15章 すれ違い
二宮side
ふらふらとした足取りで
何を思って来たのか。
俺は自分ん家に来ていた。
…ここが本当の俺の家。
「…そっか、」
そのはもういないのか。
いつも、笑顔で「にぃに~♪」って
行ってくれたそのが。
少し暗い気持ちになりながら
自室へ向かう。
扉を開ければ、
そこはいつもの景色。
ここが俺の部屋、家。
ぼふっとベッドに倒れ込み、
腫れた瞼をゆっくり閉じた。
夢の中の俺は、
誰かとシてて。
雅紀じゃなくて…
茶髪じゃなくて…
この人、誰…?
そんな疑問を抱えながらも
甘い快楽に支配されていく俺。
こんな風に支配されていれば。
必要としてくれる人がいれば。
俺はこんな風にひねくれた性格に
ならなかったのかもしれない。
全ては母さんのせいだ。
そう責めたときがあった。
でも、目の前に
母さんはいなくて。
「潤くんの母さんは優しいなあ。」
「あんな母さんがいたら…。」
そうやって考えたこともあった。
あぁ、俺はやっぱり
要らねえのかな。
誰からも必要とされない、
ただの人形。
…雅紀の着せかえ人形…?
俺はそこで目が覚めた。
……なんだあの夢。
今の俺じゃねえか。
ふらふらとした足取りで
何を思って来たのか。
俺は自分ん家に来ていた。
…ここが本当の俺の家。
「…そっか、」
そのはもういないのか。
いつも、笑顔で「にぃに~♪」って
行ってくれたそのが。
少し暗い気持ちになりながら
自室へ向かう。
扉を開ければ、
そこはいつもの景色。
ここが俺の部屋、家。
ぼふっとベッドに倒れ込み、
腫れた瞼をゆっくり閉じた。
夢の中の俺は、
誰かとシてて。
雅紀じゃなくて…
茶髪じゃなくて…
この人、誰…?
そんな疑問を抱えながらも
甘い快楽に支配されていく俺。
こんな風に支配されていれば。
必要としてくれる人がいれば。
俺はこんな風にひねくれた性格に
ならなかったのかもしれない。
全ては母さんのせいだ。
そう責めたときがあった。
でも、目の前に
母さんはいなくて。
「潤くんの母さんは優しいなあ。」
「あんな母さんがいたら…。」
そうやって考えたこともあった。
あぁ、俺はやっぱり
要らねえのかな。
誰からも必要とされない、
ただの人形。
…雅紀の着せかえ人形…?
俺はそこで目が覚めた。
……なんだあの夢。
今の俺じゃねえか。
