
恋空予報
第16章 旅行
あ、そーだそーだ。
「ニノ、こっち向いて」
「なーに?」
俺はニノの頬を両手で挟んで
突き出た唇にキスした。
「なっ…///
まあくん、大胆っ!」
ニノはぶーぶー言ってるけど
嬉しそうにニヘニヘしてる。
…かーわいいの。
「ねーぇ、大好き」
「ニノ愛してる~」
「んふふ、嬉し」
ニノは頬を押さえて
ニヤニヤ笑う。
バカップルだろうなあ、
とは思うけどやめらんない。
こんなかわいい子、
他にいないもん。
女なんて目に入らない。
俺に敵うのはニノだけ。
「…まーくん、遅い」
ニノが俺の手を握って
ぐいぐい引っ張ってる。
…ニノの後ろ姿、
かわいい。
とか思ってたら、
急に止まるニノ。
「…あれ、かわいい」
ニノが指差すのは
ラブリーなお店。
「いこいこっ!」
「えっ!?」
ニノは楽しそうに
飾られてるテティベアを見ては
ニヤニヤしている。
…そうか。
ニノはテティベア
大好きだもんね。
家にだってたくさんあったし。
「これ、買っていー?」
「んー、何円?」
「…一万円…」
ニノは値札を見て
ため息をついてる。
…うぅぅ、
買ってあげたい、けどぉ…っ
「ニノ、代引きにしてもらおう!
買うよ!買うからあああ!!」
「えっ!?ほんと?
まあくん、大好きー♪」
ニノに抱きつかれて
デレたのは秘密。
…ニノが幸せなら
俺も幸せだもんね。
ちょっと痛いけど…。
