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恋空予報

第16章 旅行

二宮side




まあくんにテディベアを
買ってもらって上機嫌の俺。


代引きだけど、
嬉しいもん。



「ニノ、旅館いこ?」

「うんっ」



まあくんに手を引かれて
俺たちはゆっくり歩き出した。


自然がいっぱいで
小鳥の囀りが聞こえる。

こんなところで暮らしたら
毎日が楽しいんだろうなあ、
なんて思いながら。


…まあくんがいれば、
なんでもいいんだけどね。


少し歩くと、
のどかな田園風景が広がる。



俺とまあくんは一旦そこで止まって
景色を眺めていた。



「綺麗だねえ。」

「んふふ、ニノの方が
綺麗だけどねー?」

「んもー、まあくんのばか♪」



…傍から見たら、
バカップルだろうけど。


そんなの気にしないし。

周りに人もいないし。


…だからまあくんは、
この場所を選んでくれたのかも。



「ねえ、まあくん…」

「んー?」

「んふふ、なんでもなあい」



まあくんに笑顔を見せて
俺はまた、のどかな
田園風景を眺めた。


…まあくんと一緒にこれて、
俺、ほんとに幸せ者だな。




今度来るときは、
そのとゆうくんとも
一緒に来れたらいいな。



「あ、そろそろ時間だから行こ?
早く来ないと置いてくよー?」

「今行くー」



まあくんの背中を追いかけて、
俺は走り出した。

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