無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「翔ちゃんの卵焼き
もらったーっ！」

「あっおい！」

「へへ、もらったもーん♪」



雅紀は俺の弁当に入ってる
卵焼きを横取りした。



「んまっ…！」

「当たり前じゃん。
潤が作ってくれたんだもん。」

「むっ…でもっ！
ニノの方が美味しいもんね！」

「んだと。」

「ほんとのことだもん！」




雅紀は食べてみなよって
俺の弁当に唐揚げを放り込む。


俺は恐る恐る、その唐揚げを
口に運んだ。



「……。」

「美味しいでしょ！？」

「…ん、うん…」



…認めたくないけど
結構美味しい。

いや、でも潤の足元にも
及ばないもんね。

絶対、潤の方が美味しいんだから。



「ほらね！ニノは
料理上手なんだよ！」

「雅紀が下手なだけでしょ。」



俺がツッコんだら、
雅紀は苦笑いして

「バレた？」

って言う。



「てか、雅紀家庭科って
3しかもらったことないじゃん？」

「…そうだけど、さあ…」



むうって顔する雅紀。

俺はそれが面白くて、
吹き出してしまった。