
恋空予報
第18章 番外編 最近の心情
「…う、しょ…翔。」
重い瞼を開けると、
潤の顔が真っ正面にあった。
…そうか。
もう朝になったんだ。
「ほら、準備して。
朝御飯作っておくから。」
「んー…」
顔をばしゃばしゃと水で洗い
寝癖を直す。
ジェルを手に取り、
髪の毛を整える。
「よしっ…」
リビングに行くと、
目玉焼きが並んでた。
…盛り付け、上手。
「翔、運んでくれる?」
「うんっ」
潤が味噌汁をよそう。
それを俺はテーブルの上に
おいていく。
ちょっとした共同作業。
それだけでも、
心がほかほかする。
ちょっとしたことだけど、
潤と一緒にできるってことが
俺にとっては幸せなことだから。
「…ふふ。」
嬉しくて、頬が緩む。
潤と一緒に食べる朝ご飯は
一味違う。
一人で食べるより、
絶対に美味しい。
「翔、ご飯粒ついてる。」
「え?どこ?」
俺がティッシュをとって
拭こうと思ったら先に潤が
ティッシュでとってくれた。
潤の顔が至近距離にあって
胸が高鳴る。
