無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

松本side



ちょっと触れただけなのに、
翔の顔は真っ赤。



「可愛い。」

「なっ…」



また、赤くなる顔。

軽く睨むけど、
上目遣いになってて。

それがまた可愛くて。


俺は翔の頭を優しく撫でた。

そうするといつも
機嫌がよくなるから。



「潤…ごちそうさま。」

「ん。」



翔は歯磨きをしに
洗面所へいっちゃった。


歯磨きをし終わった翔からは
香水の匂いがした。



「変じゃない？」

「なにが？」

「その…匂い、がさ？」



ちょっと恥ずかしそうに
俺を見つめる翔。

その蒸気した頬と
潤んだ瞳にやられた。



「全然変じゃないよ。
むしろ、いい匂い。」

「ほんと？よかったぁ…。」



安心したようにふぅっと
息を吐く翔。


翔が香水をつけるなんて
珍しくて。


…あ、俺があげたのか。

誕生日プレゼントで
翔にあげたんだ。


翔は勿体無いから使わない、
なんて意地張ってたけど、
使ってくれた。

ちょっと…ううん。

かなり嬉しい。