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恋空予報

第19章 君に精一杯の愛を

二宮side



「…熱い。」

「ん?」

「体が。」

「なに?」

「…だーかーらー!
体が熱いの!雅紀のせいだ!」


俺はそう言って、
雅紀にキスする。


雅紀は目を細めて笑い、
俺を抱き締めてくれた。

苦しくなるほど。


「…今やったら響くでしょ?
夜までお預け~♪」

「…よくわかってんじゃん。
響くもん。今襲ったらシバく。」

「…ちぇっ。」


…ちぇって、
襲おうとしてたんかよ。


俺は雅紀に抱きついて
上目遣いしてみた。


「なーに?」


って首を傾げる雅紀。


俺が目を瞑って
唇を突き出したら
わかってくれたみたいで。


ちゅ…って静かな
リビングに響く
リップ音。


自分から唇を離そうとしたけど
雅紀の舌が入ってきて、阻止された。


どんどん深くなっていくキス。



「…ん、ふ……」



雅紀の舌が出ていって、
今度は首筋を這う。


「あ、ふぁ…、や、だめ…っ」


ちゅーっと強く吸われて
体が跳ねる。


やっと雅紀の唇が
俺の体から離れた。

俺が余韻に浸っていると、
あることに気付く。


…さっき、
首筋吸ってたよな…?

急いで鏡を見てみると、
キスマークがついていた。


「…っ……。」


シャツを着ても
絶対隠れない。


「くふふ、ニノは俺のだもんね♪」


雅紀の楽しそうな声が
後ろで聞こえる。


俺は満面の笑みで
雅紀の方を振り返り。

「さぁて、雅紀くん、
シバかれる準備はできてるのかな?

何してくれてんだーっ!
このあいばかああああ!」


思いっきり殴ってやった。

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