恋空予報
第19章 君に精一杯の愛を
二宮side
「お疲れっしたー!」
いつもより遅くなっちゃった。
急いで帰り支度をした。
ぽつぽつと
小粒の雨が降ってきた。
雅紀は…大丈夫かな。
でも、折り畳み傘持ってるもんね。
雅紀が濡れてないといいけど…。
合鍵で部屋の扉を開けると、
脱ぎ散らかした
雅紀の靴と…女の人の靴。
嫌な予感がして、
思わず立ち止まる。
…そんなわけない。
雅紀が浮気なんてしない。
絶対にしない。
だから…安心しろ。俺。
自分にそう言い聞かせ、
呼吸を整えて靴を脱いだ。
「…ただいま。」
リビングに入ったとき、
自分の目を疑った。
だって……。
ソファーに座ってる後ろ姿に
見覚えがあったから。
雅紀の姿はない。
どうやって声を
かけたらいいんだろう。
今さら来たって、
なにしたらいいのか
全然わかんないって。
俺がほんなこと考えてたら、
その人はこっちにゆっくり振り返った。
「和、おかえり。
……今までごめんね。」
優しくて、柔らかい、
母さんの声だった。
「お疲れっしたー!」
いつもより遅くなっちゃった。
急いで帰り支度をした。
ぽつぽつと
小粒の雨が降ってきた。
雅紀は…大丈夫かな。
でも、折り畳み傘持ってるもんね。
雅紀が濡れてないといいけど…。
合鍵で部屋の扉を開けると、
脱ぎ散らかした
雅紀の靴と…女の人の靴。
嫌な予感がして、
思わず立ち止まる。
…そんなわけない。
雅紀が浮気なんてしない。
絶対にしない。
だから…安心しろ。俺。
自分にそう言い聞かせ、
呼吸を整えて靴を脱いだ。
「…ただいま。」
リビングに入ったとき、
自分の目を疑った。
だって……。
ソファーに座ってる後ろ姿に
見覚えがあったから。
雅紀の姿はない。
どうやって声を
かけたらいいんだろう。
今さら来たって、
なにしたらいいのか
全然わかんないって。
俺がほんなこと考えてたら、
その人はこっちにゆっくり振り返った。
「和、おかえり。
……今までごめんね。」
優しくて、柔らかい、
母さんの声だった。