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恋空予報

第5章 告白

相葉side



「翔ちゃん、本当に大丈夫なのかな…
うわぁぁぁ…心配になってきたよぉ…」

「だ、だだだだ、大丈夫だ、
お、おおお、落ち着け。ま、雅紀。」


そう言いながら翔ちゃんの方が
テンパってんるじゃない?


朝から翔ちゃんは自分のことみたいに
心配してくれた。


「相葉くん、元気ですか?」

「ははは、ひゃい!」


噛んだ…


教室は笑い声に包み込まれた。


隣の翔ちゃんも爆笑してた。


翔ちゃんだって噛んだくせにぃ…





「はい。教科書昨日の続きねー」


大野先生の声が頭の中に響く。

…響くだけで、頭の中になんて、
入ってこなかった。


「相葉くん?どうしたの?」

「へ!?なんでもないでしゅ、あっ…」


また噛んだ…


あぁ、もう、穴があったら入りたい…


翔ちゃんも笑いこらえてるし…


「はぁぁぁ…」



あっという間に部活の時間。


ニノちゃん先輩のこと考えてて
授業は上の空だし、噛むし…


ほんと、ノート真っ白だよ…

あとで翔ちゃんに見せてもらお。


更衣室にいこうとして渡り廊下を
歩いてたら、誰かに呼び止められた。


「…ニノちゃん、先輩…?」

「時間とっちゃってごめん…
今、いいかな…?」


嘘。


手を伸ばせば届く距離に
ニノちゃん先輩がいる。

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