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恋空予報

第7章 緊張

二宮side



相葉と至近距離で
見つめ合って恥ずかしかった。



朝から、あんなの無理



「んー、これ美味しー」

「ほんと?嬉しいな」



あ、今普通に嬉しいって言えたじゃん。


いつも、こんな感じに言えたらいいのにな…



「ニノちゃん、好き~」



朝ご飯を食べ終わって
食器を洗ってたら相葉が
後ろから抱きついてきた。


…あったかい。



「相葉、離れて。
洗い物してるから危ないよ?」

「やーだー。ニノちゃんと
一緒にいるぅ…」



俺の耳にふうっと息を吹き掛ける
相葉。



「危ないから、今はやめて…
お皿割っちゃうでしょ!」

「ちぇー、じゃあ、後でね♪」



相葉が俺にキスして、
勉強を始めた。


…俺だって、受験生なんだから
恋愛より勉強優先なんだよな…




受験生って自覚、
持たないとな…




「相葉、勉強は?」

「わかんないからやめたー」



呑気に漫画を読んでる相葉。


…こいつ……!




「今日は勉強dayだな。
ほら、するよ。」

「えぇっ!?なんでぇ?」

「つべこべ言うな。どーせ
櫻井に見せて貰おうとか
思ってんだろ?教えてやるよ」



俺が相葉に言ったら、
相葉はのそのそと動き始めた。



「ここ、わかんない…」

「…英語?日本語はわかる?」

「これはペンです…」

「ん、正解」



…こいつ、結構ばかだな。


そんなことを思ったのは秘密。



「This is a pen
はい、repeat after me」

「へ?へ?

りぴーとあふたーみー?へ?

どういうこと?わかんない」



相葉のばか度、☆五つ。

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