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恋空予報

第7章 緊張

二宮side



「にぃに、お泊まり保育
楽しかったぁ」

「そう?よかった」


後ろのそのは楽しそうに
お泊まり保育のことを話す。


俺は、それどころじゃなかった。


…相葉にフラれた?



それしかわかんなかった。



「にぃに、今日の夜ご飯なぁに?」

「んー?何食べたい?」

「んーとね、カレーがいいな」

「カレーね、じゃあ、
スーパー寄ってこうか?」


いつもは家に直行だけど、
今日は少し寄り道。


スーパーに行った。



「カレーは甘口ね!」

「はいはい。わかったよ」



甘口のカレールーをかごにいれる。


これで買い物終了。
レジへ直行。


「明日はその、保育園お休みだよね?」

「うん!お休みだよ!」



…明日は月曜日だから。


俺は学校か。



「にぃにね、明日学校行くから、
お隣のおばさんところに行ってね?
いい子してるんだよ?」

「はぁい」



…本当は俺も休みたいんだけど、
明日から生徒会の準備があるから
休めないんだよな…




「その、カレー出来たよ
熱いからふーふーして食べてね?」

「…にぃに、これ落ちてた~」



そのの手には相葉のスマホ。



…明日でいいかな。



いや、困ってるよな。



ないと不便だし…



「その、ありがと。
はい、カレー食べちゃいな」

「はーい、にぃに大好き~」


そう言ってそのは俺の頬にキスをした。

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