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恋空予報

第8章 生徒会

相葉side



おーちゃん先生の授業はわかりやすい。


字も綺麗だし、声も聞きやすい。


だけど…背が小さいからか、
黒板の上の方まで届かなくて
背伸びしてる。


「くっ…くく…」



声を押し殺して笑ってたつもりだけど、
おーちゃん先生は気付いてて。



「相葉くんが先生を笑う…」


って、いちいち言うもんだから、
みんなは大爆笑。


翔ちゃんもけらけら笑ってる。



こんなクラスだから、一回
隣のクラスに怒られたことがある。


うるさいんだって。


仕方ない仕方ない。


うるさいときは誰にだってあるんだから。




「はい、相葉くん、これ解いて」

「えぇ!?無理ですよぉ…」

「笑った罰ね」



おーちゃん先生はにやっと笑う。


…うぅ、こんな罰な…あれ?



なんでかな。


この方程式、嫌いだったのに
スラスラ解ける…



ニノちゃんのお陰かな。




「え、なんで相葉くんわかるの!?
まだ習ってないよ!?」

「あ、ニノちゃ、二宮先輩から
教えてもらいました」

「通りで頭がいいわけだ
ちぇー、つまんないのー」



つまんないって…はは。


あとでニノちゃんに
お礼を言っておかないと。

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