テキストサイズ

恋空予報

第8章 生徒会

二宮side



「ニノちゃん?」



相葉が俺の顔を覗き込んだ。



「へ?あ、相葉か…ごめん。
ぼーっとしてた…」

「ふふ、疲れてるんだね。
ニノちゃん、ゲーセン、今日定休日だったね」



そう。


俺はミスった。


今日は定休日だった。



「ごめん…他に行きたいとこある?」

「ニノちゃんといるなら
どこでもいーよ」



くっ。


こいつはなんて嬉しいことを…!


「相葉、混んでるから…」

「あ、服の裾摘まんでます」



そーじゃなくてさ。


なんて言うか、もっと、こう…


あー、もういい!



「服の裾伸びるから…
手、繋ご?」

「っ…///」




相葉は恥ずかしそうに手を出した。


俺はその手を優しく包みこ…めなかった。


相葉の方が手が大きかった。



「…ニノちゃんの手、
柔らかくて気持ちいいね」

「うるさい」

「ふふ、かわいー」

「なっ!ばか!!」



相葉はクスクス笑ってる。


…畜生。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ