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イケメン夜曲 ~幸せの夜曲~

第2章 ティーカップ


テリザはハルに二階の部屋に案内され、ウェイトレス服をクローゼットから渡された。


「これに着替えてから、下の店に着て欲しい。」

「はい。」

ハルが部屋を出ると、テリザは白いブラウスの上に桜色の制服の袖に腕を通した。


(本当にここでやっていけるのかな……)

ハルさんは厳しそうだけど、すごく真面目みたいだ。テリザには、アレクの辛辣な態度の方が気がかりだった。

(…そんなこと考えても仕方ないよね。)

故郷に残してきたもののためだ。


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