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イケメン夜曲 ~幸せの夜曲~

第6章 思惑



「,,,ああ!この前のことですか。」


テリザは彼の言わんとしていることを理解して先回りして口に出した。


「もしかして、何かあったんですか?」


「いや、そうじゃない。」


心配の色を浮かべるテリザをハルはすぐに否定したが、テリザの顔から目をそらした。


「…ラッド様からの伝言だ。身体の調子がよさそうなら、もうクロムウェル邸に無理に引き留めはしない、と。」






思ってもいなかった言葉。


頭から冷水を浴びせられたような気がした。


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