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イケメン夜曲 ~幸せの夜曲~

第2章 ティーカップ



(本当かどうかは分からないけど、オーナーが来たら直接聞いてみよう)


「...聞こえてるかな、お嬢さん」


(...ん?)


ようやく気付き視線を上げると――笑みを浮かべた男性が、テリザの顔を間近で覗き込んでいた。


「わ......!?」


「......あ」


驚いてのけぞった途端、ティーカップが手元から滑り落ち――...




カシャンッ――




次の瞬間、彼女の足元で砕け散った。


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