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イケメン夜曲 ~幸せの夜曲~

第6章 思惑



「部屋を汚しても文句はないな?」


クリスは内ポケットから短銃を引き抜き、男から目を離さずにラッドに訊ねた。


「テリザのためなら。」


ラッドの承諾に、クリスはゴツっと男のこめかみに銃口をぶつけた。


「おい、起きろ。」


「うっ……」


男は銃口の冷たい感触に異常を感じたのか、目を開いた。

彼の視界にクリスが入ると、目が見開かれた。


「お前は…っ!」


「余計な口を聞くな。」


クリスは変わらず冷たい目のまま、銃口を男のこめかみから首、胸へとたどらせた。

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