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イケメン夜曲 ~幸せの夜曲~

第8章 織りなす言葉



「似てなくもないけどな。口元とか」


「そう? そんなこと初めて言われた」


紅茶を蒸らし終えたテリザは、厨房からエッグベネディクトを受け取ってアレクにぎこちなく微笑みかけた。


「ごめんね、仕事中に」

「いや、別にいい」

「ありがと」


盆に乗せた注文の品を運んでいくテリザを、アレクはじっと見送っていた。


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