テキストサイズ

イケメン夜曲 ~幸せの夜曲~

第3章 舞踏会



(気になるけど......今はとにかく、すぐにこの屋敷から離れよう)


広間へ戻ろうと、テリザは廊下を急いだ。

すると...長い廊下の先に、気品ある礼服に身を包んだ男性の姿が目に入る。


(あれ、あの人......)


遠く見に見えるその貴族は......アレクに瓜二つだった。


(まさか、アレクがこんな所にいる訳ないよね...?)


その人は厳しい表情で廊下を急いでいる。


(でも......本当によく似てる)


目を凝らす内に、彼は廊下の角を曲がり姿を消した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ