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イケメン夜曲 ~幸せの夜曲~

第3章 舞踏会



(行ってしまった...)


あたりを見回して、自分がバルコニーにいることがやっと分かる。


(お顔を見ることは出来なかったけど......今夜は、ローガン様の親族が集まる舞踏会......きっとあの方も、敵の貴族のひとり…。)




広間の方から、舞踏会の華やかなセレナーデが流れてくるけれど、

それよりもなぜか...顔も名前も知らない彼の甘い声が、耳に残って離れない。

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