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カラダも、ココロも。

第2章 目覚めと、夕暮れ

【長谷川side】


―…面倒なことになったわね…。


アタシ達は4階の更衣室の横の、会議室に居る。

呑気に煙を吹かしながらテレビを観るキャバ部門の田出と、ずっとケータイゲームをしてるホステス部門の矢木。


「ちょっと、アンタ達!何のんきにしてるのよ!!」


バン!!


「はいぃっ!!」

机を叩くと、臆病者の矢木だけが顔を上げた。


田出は動じず、煙草とテレビに夢中だ。
ムカつくから田出の煙草を奪い、灰皿に押し潰してやった。


「あ!てめえ何すんだよ!」

アタシを睨む田出。
(何すんだよ、じゃないわよ。)

「ちょっと深刻に考えてよ!社長…上司があの若造になっちゃうかも知れないのよ?」


「そ、そうですね…」

アタシに同意する矢木。
「だからなんだよ。」

そして尚もテレビを観ながら答える糞馬鹿。

ムカつくからチャンネルを消し、ゴミ箱にリモコンを投げてやった。


「あ!てめえ何すんだよ!」

またアタシを睨む田出。

「真剣に考えろって言ってるの!!
アイツに任せてたらココ潰れちゃうかもしれないのよ!」


田出は眉間にシワを寄せてアタシを見る。

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