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カラダも、ココロも。

第4章 眞鍋 昌巳

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私達は、店のロビーで談笑しながら社長を待った。


「眞鍋くーん」

「住田社長」

住田社長と呼ばれた、でっぷりとした体のおじさんが、キララちゃんの肩を抱いて大笑いしながらやって来た。

キララちゃんはニコニコ営業スマイルだ。


「きゃっ!」

「おっと」


席から腰をあげた時、ドレスの裾を踏んづけて転びそうになった私を、
眞鍋さんが右腕で抱きとめてくれた。


「あ、ありがとう…」

眞鍋さんの黒くて艶やかな目を覗きこむ。

また、胸がきゅーっとなる…

微笑む彼の唇が「ま」の字をつくったとき…


「オヤオヤァ??」


”住田社長“が私達を交互にみてにやにやと笑っている。


「この子が眞鍋くんの相手かい?」

「ええ」

「ふ〜む。可愛いじゃない」

他の客にもよくされるけど、
舐めるような目付きは何だか居心地悪くて、私は馴れない。


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