テキストサイズ

距離

第1章 距離3

sside

ニノとのいつも通りのやりとり、
イライラした気持ちや、嫌な気持ちが楽になる。

人の気持ちを読むのが得意なニノ、今はニノが居てよかった。

櫻「こっちの部屋はニノの寝室?見ていい?」

ニノ「どうぞ、彼女しか入れたことないけどね」
とニヤリと笑うニノ

櫻「まあ、うれしい」

ニノ「オネエでてますよ(笑)」

ダブルベッドがあり、グレーのベッドカバー。ライトがあるだけのシンプルな部屋。

櫻「ベッドだけ?」

ニノ「そう、寝るだけだもん。部屋にこだわりないから、ゲームできて、寝れればいいの」

櫻「まあ、そうだよね」

ニノ「風呂入って」

櫻「この状況で言われると抱かれそうだわ(笑)」

歴代の彼女がこのベッドで寝たのかと思うと、不思議な気持ちになる。ニノは恋愛ドラマが少ないから、ニノのそんなところのイメージつかない。想像もしたくないけど。

ニノ「やめろや、それとも抱いて欲しい?なんか忘れさせてほしいの?」

櫻「えっ??」

ニノ「冗談だよ」

なに、今の?なに知ってんの?

櫻「何知ってるの?」
今まで、何も聞いてこなかったのに何で急に?どこまで知ってるんだろう。

ニノ「ごめん、言い過ぎたわ。忘れて」

櫻「いいよ、マジで何知ってんの?」

ニノが地雷を踏んだような顔で気まずそうにしている。

ニノ「彼女となんかあったんだろ?」

櫻「う・・・ん・・・まあそうかな」何でもわかってるんだな。

ニノ「だから、もういいよ。話たいなら聞くけど、そうじゃないならいいよ。メンバーの恋愛なんて干渉したらダメなんだよ」

櫻「そうだね・・・」
ちゃんと距離が取れるニノ、プライベートに踏み込まない。

ニノ「お風呂入って、寝な」

そう言ってお風呂場に連れていかれた。脱がないなら脱がすと脅されて、お風呂に入らされた。

どうしてあんな女と付き合ってたんだろう・・。
「子供か・・・」

女の気持ちがわからない。
「翔君はアイドルだから、このまま付き合っても結婚できないでしょ。私、好きな人ができたの、その人ととの子供できたから」

その言葉が頭に何度も浮かぶ。
言われていることが本当過ぎて、反論もできなかった。

「翔ちゃん、タオルとスエットを置いとくよ。それとあと、考えても仕方がないこと考えんなよ」

なんで考えてることわかるんだよ。ニノ怖いよ。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ