テキストサイズ

距離

第1章 距離3

Nside

翔ちゃんが楽屋を出たあと、薬が効いてきたのか少し寝ていた。
気が付くとコンサートの2時間前になっていた。
リハーサルを全くやっていない、どう変更されたのかも・・・

そうすると翔ちゃんとマネージャーが楽屋に入ってきた。

翔「ニノ、熱は?今からもう一度熱測って、熱が下がってなかったらコンサートは出させないから、いい?」

ニノ「わかった」
熱を測ると36.8度まで下がっていた。薬が効いているみたい、さっきと違い体が楽になっている。

翔「薬が効いてるだけだから、コンサート出て無理なら下げるから」
スタッフがいるから厳しい声で話しされている。でも本当に心配してくれてるんだろうな・・・

ニノ「わかったって」
楽屋の中がいつも以上にピリピリしている。初日なのに変更とか申し訳ない気持ちになってしまう・・

翔「メンバーとスタッフ呼んで」
声をかけるとみんなが楽屋に入ってきた。

リーダー「大丈夫?少し顔色がマシになったね。良かった」

相「さっきよりはマシになってる。でも無理しちゃダメだよ。でも大丈夫、俺と大野さんがフォローだから心配しないでね」

ニノ「えっ?松潤と翔ちゃんじゃないの?一番心配」

相「ひどくない?」

スタッフがこのやり取りを聞いて少し安心した様子。

松潤「もう一回、説明するよ。これが最後の打ち合わせだから、いい??」

一気にみんなが真面目な表情に変わった。一人間違えたらケガにもつながるだけに真剣だ。
内容は俺の熱を考慮して大幅に変更になっている。踊りも減らしてくれている。あれだけ練習したのに・・・
これなら今の状態なら出来るだろう。

松潤「ニノ?これならできそう?どこか変更しようか?」

ニノ「大丈夫。これならできる。みんなごめんね、松潤、変更大変だっただろう」

松潤「いいよ、大丈夫だから。それよりもリハなしの一発本番だから、イヤモニの指示で動いてね。
移動箇所は大野さんと一緒だから、それで動いて。翔ちゃんは相葉ちゃんとで」

翔「もう、1時間前だから衣装着替えて準備。初日いくよ」
そういうと翔ちゃんはまた、俺の背中を叩いてくれた。
-----------------
衣装に着替えて、栄養剤とドリンクを多めに飲まされた。
あっと言う間に本番30分前になっていた。舞台セット裏に来るとお客さんの声が聞こえてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ