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距離

第1章 距離3

Sside

準備期間3カ月、初日本番まではあっと言う間だった。

俺はコンサート中止した場合の打ち合わせに入っていたので、リハはほとんど出ていない。
ニノと同様に本番一発勝負。

リーダー、松潤、相葉さんがフォローしてくれるから大丈夫、
本番30分前となり舞台裏で待機する。お客さんの声が聞こえる。

初日というだけでピリピリするのに、当日変更で普段しない緊張も伴っている。それでもスタッフもよく動いてくれている。

ニノは薬が効いているのか、少し元気になっている。あとは本番やって、病院行くだけだ。ニノは俺以上に本番は強い。大丈夫。

本番5分前となった
5人で掛け声を出してスタンバイに入る。

翔「ニノ、大丈夫?これ終わったら倒れてもいいから(笑)」

ニノ「大丈夫」
いつものニノの表情だった
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本番が始まった、ニノは熱があるように見えないぐらいの踊りをしている。歓声の中で二宮和也を演じているんだろう。本当にかっこいい奴だよ。

イヤモニで指示を聞きながら、誰もミスがない、むしろ今までにないぐらいの集中力かも。
初日なので楽しむというよりは無事に終われるかというところが大きい・・・

この曲が終わればMCというところまで来た。曲も終わりMCに入った。

やっぱりニノの体力の消耗が激しい、ニノのために椅子が用意されていた。違和感がないように次の曲は座りで歌うことになってた。
リーダーが水をニノに渡したりしてくれている。

俺はトークを進めていく。

翔「やっと初日始まりました、どうですか?松本さん、コンサートマスターとして?我々できてます?」

潤「本当に色々、大変だったけど完璧じゃない?ここまでは。北海道のお客さんが入って初めてコンサートになったね。」

ファンサービスを忘れないコメントで会場から歓声が起こる。
今のコメントはちゃんと動けているってことだな。

潤「振りを覚えるの今回、大変だった翔さんと相葉さんはミスない?大丈夫?」

相「大丈夫です」
翔「大丈夫です、ちょっとオリジナル、個性を出してるだけです」

ニノ「オリジナルですか?さっき、リハで手の位置、逆でしたよ。あれもオリジナル?」

翔「言うなよ(笑)」
そういってニノの後ろに回り、ニノの後ろから抱き着き、口を塞いでやった。やっぱりちょっと熱が上がってるな・・

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