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距離

第1章 距離3

Nside

薬が効いているのか体が午前中よりすごく楽になっている。
俺の熱のせいでスタッフ、メンバーにすごく迷惑をかけた・・
今は反省より本番に集中しよう。

本番5分前となりステージ裏でスタンバイしいると、みんなが俺を心配そうに見ている。

ニノ「大丈夫だから。集中しよ、本番いこう」

松潤がカウントを出す、一斉にステージに上がった。スポットライトが眩しい、お客さんのボルテージが一気に上がり歓声が上がる。

序盤は全員で踊る、曲も早いし踊りも激しい。やっぱり熱があるのかキレがないように感じる。
それでも何とかあと一曲終わればMCのところとなり、ようやく前半が終わった。

椅子が用意されて椅子に座りながらのMCがスタート。
大野さんが俺の水とタオルを持ってきてくれた。

翔ちゃんが話を切り出してくれている。松潤がコンサートの前半ちゃんとできていると話している。

違和感のないように俺も発言したりして会場がいつも通りの雰囲気になっているはず。

俺の発言に対して、翔ちゃんが俺の後ろに回り、抱き着いて口を手で塞いでくる。

ニノ「やめろや」
抱き着いたことで歓声が起こっている。

翔「え~、減るもんじゃないじゃん」

潤「今年はオネエキャラやめようよ、それに翔さん、そっち系の人気NO1なんだから洒落にならないよ(笑)」

そういいながら・・トークも終わり、後半に移った。1曲歌ってから全員で舞台裏にはける。
ここからは個人ソロになるので少し休憩ができる。

ステージ裏にベッドが置いてあり、そこに腰かけると一気に疲れがでてくる。あと1時間ちょっとか・・

翔「ニノ、熱上がってるから氷で冷やして」
俺に抱きついたのはそのためだったのか。いつもならわかるのに、頭がやっぱり動いてないな・・

潤「ニノいける?」

ニノ「大丈夫、やる」

潤「ニノ、後半でるよ」
そういってスタッフがバタバタと走りまわっている。

リーダー「出番まであと20分はあるから休みな」

相葉さんの歌が聞こえる。ソロの順番も俺が一番最後になっている。本当なら3番手だったのに・・・

ソロの衣装に着替えて本番を待っていたら・・

翔「ニノ、大丈夫?本当に無理してない?」
ソロの衣装を着た男前の翔ちゃんが目の前にいた。





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