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距離

第1章 距離3

Sside

もう限界だろうな、気力で立ってるはず。でもあと少しだけだから。ニノは本当に根性が違う。俺は同じことができるだろうか・・・

ステージに戻ると歓声が再び沸く、アンコールだけは変更なしで通した。二曲歌って、振りはないものの、ステージを走ったりする。俺はニノと肩を組みながら、ステージを移動している。

ニノの体が熱い。
何とか2曲終わり、本当の最後の挨拶。

松潤が嵐コールを催促して、
みんなで手を繋いでおじぎして・・ステージがゆっくりと降りていく。
ファンから見えなくなるとニノが床に座り込んだ。

翔「ニノ、病院行くよ」
そういってニノをお姫様抱っこをする。

ニノ「大丈夫だから、恥ずかしい」

翔「こんな時まで大丈夫って言うなよ、俺に掴まって落ちるよ」

スタッフが道を誘導してくれる。
車が用意されており、俺はそのまま車に乗り込んだ。

翔「出して、ごめん。みんなあとのこと頼む」

リーダー「了解」
潤「ニノ、お願いします」
心配そうに相葉さんが見ている。

翔「連絡するから」
と相葉くんに向かって言う。
俺は衣装のまま、俺とニノとマネージャーと病院へ向かった。
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病院に着くとすぐに先生が診てくれた。

先生「本当にコンサートやったんですね。ああ・・薬が切れたんですね。安静にして欲しかったんですけど・・」

マネージャー「すみません、代わりはいないので・・」
そういって謝っていた。

先生「もう一回点滴しますね、ただでさえ、水分が足りないのにこんな汗かいて。今日の夜中、すごい熱が出ると思うので、座薬しておきますね」

ニノはぐったりしてもう、話すことすらできなくなっていた。
熱は39.5度まで上がっていた。

先生「明日は休めるんですか?」

マネージャー「コンサートがありますが本人の体調次第です。」

先生「そうですか、休めないんですよね」

先生も嵐を知っているのか、休めとは言わなかった。

マネージャー「そうですね・・」

先生「なら、今日このまま入院されますか?」

ニノが急に・・・
「ホテルに戻る、北海道まできて病院泊まりは悲しすぎる」

翔「そんな冗談言える場合じゃないだろう」

マネージャー「そうですね・・」
マネージャーはタレントの意向を組むからダメとは言わない・・


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