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距離

第1章 距離3

Sside

今日は本当に心配した。コンサートもどうなるかと思ったし、ニノがいつぶっ倒れるかと思った。

俺も緊張の糸が解けたの・・
ニノを見ながら泣きそうになった。

本当にこいつはすごい奴だよ。
なんでもっとちゃんと見てなかったんだろう、なんで気づかなかったんだろう。こんなに心配するのも好きだからなんだ。

そう気づくと急に恥ずかしくなってきた。早くホテルに戻ろう。

点滴も終わり、薬ももらってホテルに戻ることにした。
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ニノは一人で歩けるまでにはなっていたが、熱が下がるにはもう少し時間がかかりそうだった。
ニノの部屋に戻り、ニノはすぐにベッドに倒れこんだ。

翔「それ衣装だから着替えないと、汗もかいたし。シャワーはできないから、体拭く?」

ニノ「うん・・・」
本当にしんどいだろうな、返事もろくにしてこない。

翔「服脱げる?手伝おうか?」

ニノ「大丈夫、翔ちゃんに襲われちゃうからいい」
こんな時も冗談言って、俺にまで気を使って・・

翔「ニノ、着替えどこ?勝手に探していい?タオル濡らしてくるから体拭きなよ」

ニノ「うん、お願い・・」

ニノのバッグを開けて、着替えを勝手に探して、スエットを出した。そのあとバスルームに行き、タオルをお湯で濡らしてニノに持っていく。

翔「ニノまだ、寝ちゃダメだよ。着替えないと、できる?手伝おうっか?」

ニノ「うん・・・」
俺はニノの服を脱がして、体を拭いていく。お風呂も一緒に入ったりするけど細いよな・・・

これで今日のコンサート、熱出しながらやるんだからどんだけ、根性あるんだよ。
上半身を拭いてスエットに着替えさせて、下半身も同様に脱がせて拭いて、下も履かせた、

翔「もう一回、熱測って」
そういって体温計を脇の下に挟んで体温を測ると、38度まで下がっていた。

翔「ニノ、もう寝てもいいよ」とベッドから立ち上がろうとすると・・・

ニノ「翔ちゃんどっかいくの?}
すごい不安げな声、目で俺を見ている。

翔「俺も衣装だから脱がないと。それに今日の報告少し聞いておきたいし、明日をまた考えないと・・」

ニノ「そうだね、ごめん」
すごく寂しい表情で答えてきた。

翔「ニノ、リーダーか相葉さん、呼ぼうか?寝るまで見ててもら?」
不安なんだろうな・・・


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