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距離

第1章 距離3

Nside

病院からホテルに戻ってきた。
コンサートが終わった時よりは少しマシ、でも体がふわふわしたいる。いつもの自分の体の感覚がしない。

部屋に戻ると翔ちゃんが着替えを手伝ってくれた。
もう、会話する気力もない・・
俺の着替えが終わると寝るように言われた。

翔ちゃんが俺の傍から離れようとしたので思わず声をかけてしまった。衣装もままだし、仕事にも戻ると言われてしまった。

翔「ニノ、リーダーか相葉さんに来てもらう?」

そうだよな、俺のわかままでコンサート初日なのに変更させたり、みんなに迷惑かけた。
翔ちゃんに一番迷惑かけた・・

ニノ「大丈夫」
今日、自分がやったことが悔しくて、泣けてきた。

翔「ニノ、どうしたの?何で泣くの?」

ニノ「俺が意地張ったから、みんなに迷惑かけたなと・・」

翔「いいよ。コンサートやったから。仕事したじゃん」
そういうと翔ちゃんは俺の頭を撫でてくれた、宥めるように。

ニノ「俺のせいで、あんな質の下げたコンサートして申し訳ない」

翔「コンサートは5人でやったんだから大丈夫だよ。ニノが一人でコンサートやったんじゃないでしょ?みんなで嵐だから。反省は明日にして、とりあえず寝て熱下げなきゃ」

ニノ「わかった」
中々、涙が止まらなかった・・

翔「寝るまでいようか?」

ニノ「うん」
そう言ってたら、翔ちゃんがベッドに入ってた。

ニノ「えっ?」
何で?ちょっと・・あれ・・

翔「寝るんでしょ?」
そう言って俺を抱きしめてくれた。

翔「もう、何も考えないで寝な。寝たら仕事戻るけど、戻ってくるからいい??」

ニノ「うん・・・」
翔ちゃんの腕の中で俺の電源は切れた。






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