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距離

第1章 距離3

Sside

ニノは仕事の基準が高いから、自分で仕事の質を下げたことが悔しんだろうな。だからといって仕事に穴をあけるのなんてもっとできないだろうし・・
お金をもらっている以上、プロだからという意識が誰よりも高い。
でも今日は半分、意地張ってたんだろうけど・・

泣きながら弱音を吐くニノを初めてみた、熱が出てるから感情が溢れているんだけだろうけど。
中々、素直になれないところも愛おしく思えてきた。

ニノを抱きしめながら・・・
「ニノ、大好きだよ」
そう言っておでこにキスをした。
寝てしまったみたい。

そっとベッドから出て、ニノの部屋を出てきた。
時間は12時を過ぎていた。
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マネージャーにニノの状態を報告して、自分の部屋に戻り、シャワーをして着替えた。
マネージャーにみんなが今どこにいるのか確認をした。

本当はみんなでコンサートが終わった後にご飯に行く予定もキャンセルされていた。

松潤は今もコンサート会場でスタッフと打ち合わせ中。

相葉さんとリーダーはホテルに戻っているとのこと。

俺は心配していると思われるリーダーと相葉さんの部屋に行った。
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リーダーの部屋に行くと相葉さんと二人で飲んでいた。

リーダー「翔ちゃん、今戻ったの?」

翔「ちょっと前にニノと病院から戻ってきてた。着替えてさっき、寝たよ」

相「ニノは?大丈夫?」

病院で説明を受けたことを説明した。

リーダー「明日、出れそう?」

翔「たぶん、今日寝ればマシになると思うよ。明日また病院行くからそれ次第かな」

相「さすがにアンコール終わって、崩れ落ちた時、びっくりした。心配したよ」

翔「そうだね、俺、今から松潤のところに行くから、ごめん、ニノの部屋に行ってくれない?寝てるとは思うけど・・・」

リーダー「そうだね、今日の報告含めて、明日の話もちょっとしておかないと・・・」

相「だいぶ変更したけど、スタッフが入り口でお客さんの反応を聴いてくれたけど、満足してたみたいだよ。今日はやたらとみんなで抱き着いたりしたから神回って言ってたんだって・・・ふふふ」

それを聞いて少し安心した。
ニノもコンサートのクオリティのことを心配していたから・・

二人にニノの面倒を頼んで、俺はコンサート会場に戻った。



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