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距離

第1章 距離3

Sside

夜中の3時まで打ち合わせして、ようやく部屋に戻って、寝れたのは4時頃だった。コンサートの疲れと、緊張とでクタクタだった・・
ニノのベッドに入り、抱きしめながら一瞬で落ちてしまった。

朝、9時過ぎにニノが目が覚めた。
気まずそうにこっちを見ている。

俺が抱きしめてることが恥ずかしいのか、あまり目も合わさない。
小さく俺の中で収まっている。

熱を測ると36.5度まで下がっていた。コンサートに出れるか確認すると「出る」と返事をする。

ただ、薬が効いて、熱を下げただけだから、体力が回復していない。動けば確実にぶり返す可能性がある。とりあえず病院に行き、診察の結果次第ということで、マネージャーへ連絡してニノを病院に行かせることにした。

ニノ「何から何まで本当にごめん。みんなに迷惑かけたな・・」

翔「もう、いいから(笑)それより今日も変更ありだから大変だよ」

ニノ「そうだね、でも翔ちゃんのほうが大変だよ、振り間違えたから」
くそ、よく見てやがる。

そう言ってるとマネージャーが迎えに来た。ニノは病院へ行き、俺は自分の部屋に戻り、二度寝をした後、コンサート会場に向かっ
た。
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楽屋に入るとリーダーと相葉さんがいた。

相葉さんはリーダーから状況を聞いていたようで、昨日、心配していた顔が少し明るくなっていた。

翔「おはよう、マネージャーから連絡あった?」

リーダー「うん、連絡があって熱が下がったから今日は普通にコンサートやるって。ただ内容は昨日と同じような感じでだって」

翔「熱がぶり返すから?」

リーダー「そうみたいだよ。でも昨日よりは動けるから、それも含めて今、松潤がスタッフと内容を打ち合わせしてるよ」

相「どうなんのかな?」

翔「まあ、本人がどれだけ動けるかだろうね。今日は俺はリハやらないと完全にヤバい」

相「今日は翔ちゃんがニノバック?」

翔「えっ?マジで?」

リーダー「ジュニア衣装だよ(笑)」

翔「あれ、着るの?でもあれ着ると俺はカリスマJrになれんでしょ?」

みんなで昨日のことを思い出し爆笑してしまった。昨日の緊張感がなくなり、いつもの楽屋の雰囲気になっていた。
しばらくするとニノが楽屋に入ってきた。


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