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距離

第1章 距離3

Nside

北海道2日目のコンサートが始まった。体も昨日と違い動く。
順調に進んでいく。
前半が終わり、MCも終わり、
全員でステージからはけた。

この後は個人のソロ。
昨日は大野・相葉さんにバックに付いてもらったけど、今日は一人で出る。

順番にメンバーのソロが終わり、最後、俺のソロも無事に終わった。

すぐに舞台に戻り、終盤の曲が始まる。これが終わればアンコールで終わる。ゴールが見えてきた。

やっぱり病み上がりなのかな、ちょっとバテてきた。これぐらいなら最後まで大丈夫だろう。

翔「あと、ちょっとで終わるから」と俺に肩を組んできて、耳元で話してくる。

ファンは俺と翔ちゃんが肩を組んだことに歓声を上げている
もっといいことが・・・

俺は翔ちゃんの頬にキスをした。
どちらのファンかわからないけど、悲鳴に近い声が聞こえてくる。

ふふふ、櫻井翔独り占めだな。

そう言っているうちに最後の挨拶になった。

本当は今回のことをお詫びしたい気持ちだった。しかし、俺一人のコンサートじゃない、5人で作ったコンサートだからお詫びするなら全員じゃないとと言われた。
翔ちゃんの言う通りだなと思い、
今回は普段あまり言うことがない、メンバーへの感謝を述べてみた。

ニノ「最後にメンバーへ一人一人に言ってもいい?」

翔「怖い、怖いよ(笑)」

リーダー「恥ずかしいんだけど」

ニノ「二度と言わないんだから聞きなさいよ(笑)」

潤「早くお願いします(笑)」

ニノ「まず、リーダーね。リーダーらしいこと何もしないけど、でもリーダーは困っている時に一番すぐに隣に来てくれる。そばにいるだけで安心させてくれる人です。ありがとう。

翔ちゃん、いつもグループのことを一番考えてくれてありがとう。自分のことは後回しにして。翔ちゃんがいないと嵐が今の形になってなかったと思います。
ありがとう。

相葉ちゃん、いつも本当に優しいね。誰よりもみんなのことを思ってくれて声をかけてくれる。それにいつも救われています。
ありがとう。

松潤、コンサートの対応、本当にありがとう。この楽しい嵐のコンサートができるのも松潤のおかげだと思っています。どんな変更も動じない姿はかっこいいです。
ありがとう」

俺が今回、熱を出して色々、大変だったのに対応してくれた、その言葉を話した。

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