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距離

第1章 距離3

Sside

俺はニノを抱きしめて、おやすみのキスをしてやった。
すごいニノが驚いてんの、面白いな・・ふふふ。普段、何しても動じないなの。

できれば、そのまま押し倒してやりたいぐらいだったけど、さすがにニノの部屋で寝て、朝、部屋から出るところなど見られると、さすがにマズイ。ホテルにはメンバーだけでなく、マネージャーやスタッフも同じホテルに泊まってるし・・・

そう思って今夜は自分の部屋に戻り寝た。気がつくと朝になっていた。みんなで朝一の飛行機乗り、東京に戻り、それぞれが個人の仕事に向かった。
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コンサートが終わっても休む暇はない。今日の仕事は雑誌の取材、しんどいものではないけど体は十分に疲れていた。
自分の仕事が終わり、ニノが何してるのか気になった。

ニノは今日、ラジオの仕事だったはず、そろそろ終わりかな・・・
会いたいなと思いメールしてみた。返事は仕事が終わったから帰るとのこと。

ニノの家に行っていいかと聞くと「OK」だけ連絡きた。
マネージャーに用事があるから一人で帰ると伝え、タクシーでニノの家に向かった。

なんだろう、そわそわする気持ち。彼女ができたばかりの頃の早く会いたいとか、気恥ずかしい感情などが沸いてくる。

コンサートの帰りなのでスーツケースをガラガラ引きながらニノの家に着いた。
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玄関の前でチャイムを鳴らすとニノが出てきた。

ニノ「あんた、家帰れよ(笑)」

翔「いいじゃん、泊めてよ?」

ニノ「そんなに荷物あんのに」
と言いながらリビングへ向かった。

ニノ「ごはんは食べた?」

翔「いや、ニノは?」
リビングに入り、ソファに座ると一気に疲れが出てきた。

ニノ「俺はさっき食べて帰ってきた。なんか食べる?カップ麺ぐらいしかないよ」

翔「それよりビール飲みたい。ある?」

ニノ「あるよ」
と返事をして、ニノがキッチンに行ったので俺もキッチンに行き冷蔵庫を開けているニノを後ろから抱きしめてやった。

ニノ「なに?」

翔「俺、ちゃんとニノに返事してなかっただろ」

ニノ「そうだね、返事くれんの?」

翔「うん、俺、ニノが好きだよ」

ニノからの返事がなかった。けど耳がすごく真っ赤になっていた。

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