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距離

第1章 距離3

Nside

北海道から帰ってきて、それぞれが自分の仕事に向かった。
俺はラジオの仕事へ。
それが終わる頃に翔ちゃんからメールがきた。仕事終わったら、家に来ていいかと・・・
「OK」とだけ返事をした。

仕事が終わり家に着くと、しばらくすると翔ちゃんがやってきた。

コンサート終わった後ぐらい、自分の家に帰ればいいのに。
わざわざ、会いに来たのかな・・
熱があった時、俺を抱きしめながら寝たり、翔ちゃんの愛情表現が嬉しい半分、ストレート過ぎて恥ずかしい。

二人っきりになり顔が直視できないと思い、ビールを取りに行く口実でキッチンへ逃げ込んだ。
冷蔵庫からビールを取り出している時に、翔ちゃんが後ろから抱きしめてきた。
そして返事をすると言って、「好き」と言ってくれた。
本当は嬉しいでも、俺は感情をうまく表現できないから、どう返事していいか答えられないでいた。

翔「なんとか言えや、俺だけ恥ずかしいだろ(笑)」

ニノ「あんた、中高生の告白じゃないんだから、表現がストレート過ぎるんだよ(笑)」

翔「今回、ニノが熱出してコンサートやるって言った時、メンバーとして、仕事はやって当たり前とも思うけど、本当は心配で仕方がなかった。結果なんと終われたけど、舞台から降りたら、倒れたじゃん、そん時、守りたいと思った。この人、プロだと思ったし根性ハンパないなと・・」

ニノ「褒める時は顔見て言えよ」

翔「恥ずかしいからダメ(笑)」

ニノ「俺、翔ちゃんに気づかれなかったら、無理してあのままコンサートやって、途中で倒れたかもしれない。そしたらもっと迷惑かけてたかもしれない。声かけてありがとう」

翔「ニノ、それは顔見て言ってくんない?」

ニノ「ヤダ、もういいだろう?恥ずかしんだって」

素直な気持ちを表現するのが苦手なニノはきっと付き合っても好きとは言わないだろう。
でもちゃんと隣にいたり、俺を見て悩んでる時に声をかけてくれる。正確な距離を保ちつつ付き合ってくれるだろう。

翔「ニノ、俺と付き合ってくれる?」

ニノ「言わなくてもわかってんだろ?、ズルいわ(笑)」

翔「答えろよ、ニノ」
そう言って俺はニノの首筋にキスをしてやるとニノはくすぐったかったのか体を捩ってた。

ニノ「わかったってば付き合う、付き合うからやめろや」

ニノは体を俺のほうに向けてきた。



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