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距離

第1章 距離3

Sside

朝、6時、携帯の目覚ましで目が覚めた。
昨日、お風呂から上がって寝たら、体が楽になっていた。
気持ちはまだ楽しめる状況ではないけど、ニノに話たことで楽になったけど・・・

新たな問題が・・・

ベッドから出てトイレに行く。
ニノが寝ている部屋の扉を開けると、ニノが小さく布団にくるまって寝ている。

櫻「かわいいな」
30超えた男にかわいいは可笑しいけど、この言葉しか出てこなかった。
昨日、湯船で抱き合った時も俺の体にすっぽりと収まるぐらいの華奢な体。体は小さいのに度胸や気持ちは俺よりもずっと大きい。
ニノに強いな。

そう、思いながら、少しだけニノを眺めて、寝室の扉を閉めた。

帰ろう、自分の部屋に。
明るい状況でニノと何を話していいのかわからない。自分を落ち着かせるためにも今日は帰ろう。

リビングのテーブルに置き手紙を置いて、そっとニノの家をあとにした。

ニノの家の近くにあるコーヒーショップでコーヒーを買い、タクシーで家まで帰った。

何でニノは俺を好きなんだろう。
いつから??ずっとって言ってたけど・・・
彼女のことよりもそのことで頭がいっぱいになっている。

以外に忘れることは簡単なのかなと思った瞬間、一人でクスクスと笑ってしまう。

タクシーの運転手が気持ち悪そうにミラー越しに見てきたので、窓の外を眺める。

どこも変わらない、いつもの日常がそこにある。俺が誰と別れようとも関係ないんだよな・・・

そう思っているとマンションに到着。自分の部屋の玄関扉をあけてリビングへ。

以外と大丈夫じゃん。
明るいから大丈夫にさせてくれるのかな。

何も変わらない、彼女と別れたからって何も変わらないなと・・・
今日やらないといけない仕事の作詞の仕事に取りかかった。

アッという間に時間となり
マネージャーが迎えに来て仕事場へ行った。

今日は音入れの日、早く仕事が終わった人から収録にやってくる。人の倍、音入れがあるから今日はそれしか仕事がなかった。

今日はこの仕事でよかった。何も考えなくてすむから・・・

仕事を終えた相葉さんがスタジオに入ってきた。

相「お疲れ~、みんなは来たの?」

櫻「まだだよ。相葉さんが一番乗り。一番の人にはケーキが先に選べますう」

相「マジで、うふふふ。やったね」と言いながらケーキの箱からケーキを選んでいた。

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