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幻想世界☆

第11章 迫り来る闇②

横「イタタタッ」

藤「止まったぁ、ハァ」

横「いったい、何をやっているんだよ2人とも」

藤「ゴメンけどお陰で捕まえられたわ」

北「は…な‥せ…クッ」

横「ミツ、やんちゃもほどほどにしないと」

北「俺はただタマに会いたかっただけだもん」

藤「えっ」



そうなのか?



横「太輔、ニコッ」

藤「行ってもいい?わた」

横「もちろん、フッ」

北「横尾…さん?」

横「裕太も、会いたがっていたし行こうミツ」

北「うん、ニコッ」



それから俺達は―



北「タマあぁ」

玉「ミツだぁーっ」



ギュッ!



北「やっと会えた、タマ」

玉「俺も会いたかったよ」



北山とタマ。

月日が経った今でも気持ちが寄り添っている事になんら変わりはない。

それを証明したかのような夢の中でのひとときだった



執事「ったくいったいあれは何の騒ぎだったんでしょうね、ブツブツ」



俺とわたは、そんな2人の姿に。



藤「ベットを占領されてるぜ、いいの?わた クスッ」

横「邪魔できないし、あんな笑顔を見ると」

藤「そうだね、フッ」



だがそれとは逆に廊下では



執事「ぎゃあぁーっ、なんですか!?これは私の大事なコレクションが泥だらけではないですか、集めるのに大変だったんですよ」



ご愁傷さまとしか言いようがない、クスッ



執事「あの獣人、ただじゃ済まさないですからね」



まだ、不穏な空気を感じていなかったこの頃。

わたの身に、大変なことが起きている事も。

俺達は誰も気づいていなかったんだ。

傍にいたタマでさえ―




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