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幻想世界☆

第11章 迫り来る闇②

・藤ヶ谷side

北山とタマが風呂に入っている間、俺は。



藤「ちょっとニカの様子を見て来る独りで寂しがっていたら可哀想だしさ」

横「分かった」



ガチャ、バタン!



執事「藤ヶ谷さま、ちょっとお話しが」



が、部屋から出たとたんにこいつが声を掛けて来てよ



藤「なに?俺、行きたい所があるんだけど」

執事「大事な話しです横尾さまの」

藤「わたの?」

執事「ここではなんですから私の部屋へ」



そう言われたら断るわけにもいかず。



執事「どうぞお座りになって下さい」

藤「話しってなに?」

執事「横尾さまがあの裕太という獣人の血を吸われてから今日で3夜目となります」

藤「それが、どうしたんだよ?」

執事「が、あれ以来なさろうとは致しません」

藤「それだけ、わたが裕太を大切に思っているって事だろ俺達がとやかく」

執事「命の危険に晒されていてもですか?」

藤「なっ!?」



どういうこと?



執事「横尾さまにも、申し上げましたが聞き入れては下さいません」



死ぬって言うの渉が!?



執事「藤ヶ谷さまは無二の親友とのことですし」

藤「‥‥‥」

執事「お願い致します横尾さまに申して頂けませんでしょうか、あの獣人を抱くようにと」



でも、タマも俺にとっては親友。



藤「話してはみる、けど」

執事「お願い致します」



ガチャ、バタン!




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