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幻想世界☆

第2章 秘めた想い①

・千賀side

千「ふんぎゃあニカ、ニカってばぁ」

屋「バタバタ暴れるんじゃない静かにしろ」

千「ふみぃーショボン」



屋良にぃに怒られた、調子に乗り騒いでいたら。



ニ「千賀あぁーっ、ちょっなぁ亮太あいつ何処へ連れてかれるの?」

山「心配いらないって向こうにも仲間はいるし」

ニ「んっ?」



自分がどうしてここにいるのか?正直、あまり覚えてはいない。



「よし、捕まえた」

「へんな猫だなぁ、売れるのか?」

「まぁ物好きな奴でもいればな、クスッ」



その日、俺は確かにニカと一緒に楽屋を出たはずだった。

なのに―

気がつけば暗闇の中を逃げ回っていてよ。



ニ「こっちだ千賀」

千「ニカ、ハァハァハァ」



ダダダダッ!

わけ分からないまま捕まってしまい。



「しかし、このあいだ捕まえたハムスターは売れ残っているぞ」

「あぁ、あの変なモノマネをする奴だろ?」



モノマネ?ハムスター?

なに言ってるの?そんなのいるわけないじゃん。

ってか、ここから出せって



「暴れるんじゃね猫のくせに」



はっ?俺は人間だ猫なんかじゃないもん。

が、ユラユラと揺れる袋の中はまるでゆり籠のようで

目を覚ました時には。



千「ん、んーっ」

ニ「起きた」



幻想館とかいう場所へ連れて来られていたってわけ。

キィーガチャン!




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