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幻想世界☆

第11章 迫り来る闇②

・宮田side

千「それ本当か?」



俺は、廊下で見た横尾さんとガヤさんの様子を千ちゃんに話して聞かせる。



宮「うん確かに言ってた、このままではとか死ぬとかなんとか」

千「‥‥‥」

宮「どういう意味だと思うタマと横尾さんの間に何があったってわけ」

千「おまえ」



すると、ジーッと俺の顔を見たまま黙りこんでしまい

なに?なんなんだよ。



千「はぁ…」



大きな溜め息をつくと意を決したかのごとく再び俺を見つめ。



千「分からないの?」

宮「えっ」

千「じゃさ自分が俺にしたことを思い出してみてよ」

宮「へっ?ぁ…‥ええっ」



横尾さんがタマを!?



千「そう勘違いしたから、あのとき」

宮「だっ、だってさ!横尾さんだよ?」



そりゃ、確かに一度はそう思った。

けど―



千「向こうだって、きっと思っているに違いない宮田がって」

宮「ぁ…‥そっ…そう‥だよね、ハハッ」



ショックだった。

自分だって人のことは言えないのは分かっている。

俺も千ちゃんを…

でもタマが受け入れるだなんて、もっと信じられなかったんだ。



千「同じ…じゃないかな」

宮「えっ」

千「俺も、玉森もさ」



何が言いたいわけ?



千「タマもこの夢を見る前から、わったーのこと」

宮「好きだったって?」

千「分からねぇよ、うん」



千ちゃん…



千「あいつは表面にあまり出さないから、でも」

宮「かも…しれないね」

千「えっ」

宮「だってだとしたら全てに納得がいく」



タマは現実の世界でも普段と変わらずに、横尾さんと接してた。

その理由が―





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