幻想世界☆
第12章 寄り添う心②
執事「それは飼い主に抱かれて血を吸われた印し」
ニ「なっ!?」
執事「ペットである獣人の役目は、そうして血を提供すること」
ニ「嘘だ!」
執事「が、横尾さまは1度は抱いておきながらそれを拒否され」
ニ「えっ」
執事「今は、こちらへ来れない程に衰弱し命の危険に晒されている」
それじゃ昼間ラジオの収録中に具合が悪くなったのは
執事「えぇ、その為です」
そうこうしているうちに、話しが終わったのか宮田が部屋から出て行き。
執事「彼はそんな横尾さまを心配し裕太という獣人に事情をぜんぶ話し、今すぐ抱かれるよう勧めに来たんですよ」
ニ「なわけないだろ、あいつはタマが大好きなんだ」
そんな事、するわけがない
執事「いずれ分かること、それよりいいのですか宮田さまを追い掛けなくても」
ニ「どういう意味?」
執事「鈍い方ですね、部屋に戻れば獣人と」
ニ「‥‥っ」
執事「私の話が嘘だと言われるのならばご自分の眼で確かめてみたら如何です」
“宮田さまの隣りの部屋へ行かれ”
執事は、そう言うと怪しい笑みを浮かべ去って行き。
俺は―
今まで気になっていた事を思い出していた。
千賀、おまえ本当に宮田と
真実を知りたいという気持ちと認めたくない心が交差し。
が、前へと足は進み気がつけば。
ニ「千賀…」
この扉を開ければ、お前と宮田がいつも部屋で何をしていたのかが分かる。
この扉を開ければ―
意を決し、ドアノブに手を掛ける。
ガチャ、バタン!
それでも俺はお前が好きだ俺たち、これからも一緒に歩いて行けるよな?
ずーっと。
ニ「なっ!?」
執事「ペットである獣人の役目は、そうして血を提供すること」
ニ「嘘だ!」
執事「が、横尾さまは1度は抱いておきながらそれを拒否され」
ニ「えっ」
執事「今は、こちらへ来れない程に衰弱し命の危険に晒されている」
それじゃ昼間ラジオの収録中に具合が悪くなったのは
執事「えぇ、その為です」
そうこうしているうちに、話しが終わったのか宮田が部屋から出て行き。
執事「彼はそんな横尾さまを心配し裕太という獣人に事情をぜんぶ話し、今すぐ抱かれるよう勧めに来たんですよ」
ニ「なわけないだろ、あいつはタマが大好きなんだ」
そんな事、するわけがない
執事「いずれ分かること、それよりいいのですか宮田さまを追い掛けなくても」
ニ「どういう意味?」
執事「鈍い方ですね、部屋に戻れば獣人と」
ニ「‥‥っ」
執事「私の話が嘘だと言われるのならばご自分の眼で確かめてみたら如何です」
“宮田さまの隣りの部屋へ行かれ”
執事は、そう言うと怪しい笑みを浮かべ去って行き。
俺は―
今まで気になっていた事を思い出していた。
千賀、おまえ本当に宮田と
真実を知りたいという気持ちと認めたくない心が交差し。
が、前へと足は進み気がつけば。
ニ「千賀…」
この扉を開ければ、お前と宮田がいつも部屋で何をしていたのかが分かる。
この扉を開ければ―
意を決し、ドアノブに手を掛ける。
ガチャ、バタン!
それでも俺はお前が好きだ俺たち、これからも一緒に歩いて行けるよな?
ずーっと。