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幻想世界☆

第13章 想うがゆえ

すると―



ニ「あの…な」

北「んっ?」

ニ「俺、ミツを護るから」

北「はっ?」

ニ「絶対、それだけは覚えといて」

北「あっ、あぁ キョトン」

ニ「ニコッ」

北「(意味わかんね) クスッ」



それから部屋へと戻り。

ふっ、もう寝てやがるつうかなんで俺が抱きしめられているんだよ。



ニ「スースースーッ…ミツ‥は俺…が‥まも…る」



はいはい分かったってば、寝言でも言ってるわ クスッ

何故そんなことを言うのか気にはなったものの。

気がつけば俺も―



執事「起きて下さい起きなさい、起きろって言ってるでしょ」

北「うわっち、なんだわ」



ちょ、ここどこ?



執事「やっと目を覚ましましたね、どうです気分は」



えっ、どうして縛られているんだよ。



執事「貴方には、罰を与えなければなりません」

北「はっ?」

執事「私の大事な盆栽を」

北「ぁ…‥」

執事「大切なコレクションをめちゃくちゃにし」

北「あっ、あれは…悪かったわ アハッ」

執事「何よりも」

北「まだあるんかい、ハァ」



ツカツカと傍へ寄って来て



執事「ペットとしての義務を果たさず」

北「なにそれ」

執事「今日は、じっくりと教えてあげます ニヤッ」



不気味に笑う執事その手には鞭が握られ。

まさか、それで俺を!?ちょちょーっと待った!よせ、マジで。



執事「大丈夫です、怪我をしても藤ヶ谷さまが治してくれますから、ニッ」

北「な…に‥」



藤ヶ谷が?



執事「あの方はそして横尾さま宮田さまも、獣人の血を吸うヴァンパイアなのです、ニヤリ」



何をバカなことを言ってるんだわ。



執事「つまりは、フッ」



俺は、このとき初めてタマや千賀。

横尾さんや宮田の身に何があったのかを知ったんだ。

この執事の口を通し。




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