テキストサイズ

幻想世界☆

第15章 惑わされて

・二階堂side

ミツもやっぱりガヤのことが好きなんだ。

俺は先にガヤから気持ちを聞いていたから。

って事はつまり…

夢の中で、独り考え込んでしまう。

が、目の前では。



塚「よいしょ、こらしょ」



何故だか、屈伸運動をしている塚ちゃん。



ニ「ねぇ何やっているの」

塚「見れば分かるでしょ」



つうか、どうして俺の部屋にいるわけ。



塚「仕方ないじゃん」

ニ「んっ?」

塚「惚れ合っている者同士いずれはくっつくのも時間の問題」



そんなの俺だって…



塚「けどそれからが肝心なんだ、そろそろ本題へ入らないとね」

ニ「なんのこと」

塚「横尾と藤ヶ谷は、もう知ってるけどこの世界は」



欲望の塊で出来ている?



塚「ここにいると欲を抑えることは至難のわざ」



何故なら人の欲は尽きないから。



塚「現世に生きる者たちの欲を吸収する事で幻想世界は成り立っているんだ」

ニ「幻想世界?」

塚「この夢の中のことさ、見ている人間の欲望が世界観を作り上げている」

ニ「じゃ宮田が千賀を襲ってしまったのも」



増幅した欲望のエナジーに触発された為。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ