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幻想世界☆

第15章 惑わされて

・藤ヶ谷side

タマに言われ急いで部屋へと戻ったら。

えぇーいないマジか!?ここに来て、まさかの逃亡?



執事「どうかなさいました」



慌てて飛び出すと、執事に遭遇する。



藤「なんでもない」

執事「あなたの可愛い獣人ならばあの廊下を真っ直ぐ行った先の」

藤「なっ」



ダダダダッ!



執事「話しは最後まで聞くものですよ藤ヶ谷さま」



が、何故だかそこからの記憶がない気がつくと…

あれここ俺の部屋だよな、なんだ夢から覚めてしまったってわけ。

と、そのとき携帯が鳴り
―着信:北山 宏光



藤「もしもし北山?」

北「ふーじーがーやー今、どこ」

藤「そっちこそ」

北「俺か?俺なら自分ちにいるけど」

藤「じゃ今から向かう」



プチンと通話を切り電車へと飛び乗った。

ガタンゴトン、ガタンゴトン、ったく呑気な声を出しやがってさ、クスッ

しかしガラガラの車内ずいぶんと人がいないな、そう思いはしたが。

ピンポーン、少しだけ期待を胸にチャイムを鳴らす。

ガチャ!



北「あれ藤ヶ谷?」

藤「来てやったよ」

北「呼んでないし」

藤「上がらせて貰うね」

北「おい」



焦る北山を無視し、中へと入り。



藤「へぇー綺麗にしているじゃん」

北「なっ、何しに来たんだわ」

藤「ここならいいんでしょ」

北「へっ?」



グイッと引き寄せドサッとベットへ倒れ込む、いきなり来て強引すぎとは思ったけど クスッ



北「ちょ、待てって」

藤「待たない」

北「‥‥っ」



チュッと、その口へキスを落とし。

だって、おまえが誘ったんじゃん。

重ねた唇から漏れる吐息。

舌を捩じ込みギュッと力が入った身体を抱きしめた。



北「んっ…あ‥ふっ」



クチュクチュ、クチュっと絡む唾液の音が脳を刺激する。

そのまま、胸元へ手を差し込めば。



北「あっ、ビクン」



可愛い、何もかもすべてが

存在を主張するかのごとく小さく突っ立っている乳首も。

Tシャツをめくりしゃぶりつき。



北「んっ、ああっ」



もっと、もっと鳴け北山、俺のために俺だけの為に。

ピチャピチャピチャ、クチュクチュクチュ 全身を愛撫し心の中で叫ぶ

俺はまるで欲望に取り憑かれたかのように北山を愛した。




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