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幻想世界☆

第17章 慟哭と苦悩①

玉「顔色が悪いけど、だいじょうぶ?」



翌日、目を覚ました俺は。



藤「タマ」

玉「んっ?」

藤「いま幸せ?」

玉「どうだろ、んふふっ」

藤「なんだよ、その意味深な笑い」

玉「そういうガヤは」

藤「俺?」

玉「聞いたよ、わたから」

藤「ふっ」



本当の事を知ったらお前、怒るんだろうな。



横「太輔」

藤「俺さ」

宮「横尾さん横尾さーん」

玉「うるさい宮田」

宮「だって千ちゃんがぁ」

横「健永がどうかした?」

千「お前が悪いんだろギャアギャア騒ぐからよ」



ふっ、誰にも言えない言えるわけがないこんな事。



ニ「ミツ、なぁ本当に大丈夫か」

北「心配いらねって」



ハッ、北山!

とたん視線が合わさり一瞬ストップしたあと俺の方が外してしまい。



スタッフ「では収録を開始しまーす」



独りで抱え込むにはあまりにも辛すぎる現実、この先のことを考えると。

が、それでも俺は。

わたにでさえ言えず、口を閉ざしていたんだ。

誤解されると分かっていながら。




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