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幻想世界☆

第17章 慟哭と苦悩①

北「うあああっ、ビクビク」

藤「それだけさ」



ギシッ、ギシッ!



北「あっ、ひっ、あっんっあぁーっ」

藤「くぅーっ、いい絞めつけ具合イクぞ」



パンパンパン!



北「うっあっ、あっあっ、あぁーっ、ビクビク」

藤「カプッ、チューッ」

北「あぁ、ガクガクッ」



藤ヶ谷、藤ヶ谷あぁーっ

“北山、俺はここにいる”

だったら、こいつは誰で?

“魔だ”



北「(魔?)…ガクン」

執事「ふっ、たわいもない3日目にしてこの乱れよう堕ちるのも時間の問題」

藤「ハッ、北山!俺はまたこいつを」

執事「おや、意識が戻るとは」

藤「なに!」

執事「邪魔です、消えなさい」

藤「なっ!?」

執事「パチッ」



“北山…”

気を失う前、微かに聞こえた藤ヶ谷の声。

“ニ…カ‥を…動っ‥”

えっ?なんだよ、何が言いたい。

葉のざわめきが聞こえる。



「北山、北山、負けるんじゃない」

「俺達がついている」

「必ず助けてやるから」



お前らは…



「約束したろ」

「未来を変えてみせると」

「その為に、俺達は呼ばれたんだ」

「北山、お前にな」



えっ?



「記憶を取り戻せ、全てはあの狼の森の奥深くに眠っている」



“狼の森”




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