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幻想世界☆

第17章 慟哭と苦悩①

・北山side

ギシッ、ギシッ、ギシッ!



北「うっ、ふあっ、あっ」

藤「どうした逃げずに俺と戦うんじゃなかったの」



ベットの軋む音と共に響く藤ヶ谷から与えられる快感が俺の身体を蝕んでく。



北「んああっ、ひっ」

藤「気持ちいいんだろ?」

北「ふ、じ、がや、ハァハァ」

藤「なに?」

北「満…足‥か?クッ」

藤「‥‥っ」

北「俺を…こん‥な…ふうに‥抱き」



優しかったお前は、どこへ行ってしまったんだよ。

ギシッ、ギシッ!



北「くあぁーっ、ビクビク」

藤「ほら出せ、イキたいんじゃない」

北「あっあっあっ、あぁ」



とつぜんの豹変、がそれでも信じていた。

あれは何かの間違いだと。

きっと藤ヶ谷は、精神的に気が立っていて。

だが、この世界へ来たら。



藤「さーて今日もたくさん鳴いてて貰おうかな、ニヤッ」



じわりジワリと追い詰められ、ガチャ!

たまたま手が、ドアノブを掴み開いた扉から。

バタン!



藤「待て、逃げる気か」



でも、そんな事をしたって無駄だって自分が一番よく分かっていたんだ。

ギシッ、ギシッ!



北「俺…は‥んな…おまえに‥惚れ…たり‥しねっ…から」

藤「はっ?」

北「今の…お前は‥藤ヶ谷であっ…てそう‥じゃね」

藤「ふっ、なにを言ってるんだか」

北「俺…には‥分かる」

藤「‥‥‥」

北「おめは…藤ヶ谷じゃ」



ズゴッ、ズゴッ!



北「ひっあっ、ああっ」

藤「この身体は俺のもの、他に何がある!」



グチュ、ぐちゅん―




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