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幻想世界☆

第18章 慟哭と苦悩②

・藤ヶ谷side

夜が来るのが恐い、自分が闇に包まれてしまうのが。



横「太輔」

藤「わた俺が寝てしまったらどんな事をしてでも叩き起こしてくれ」



意識があったのは最初だけ



藤「頼む、クッ」

横「まだ、話す気にはなれないの?」



それから―

気がつけば、北山を犯してしまっている自分がいてよ



藤「悪い、クッ」



が、それも何故だかすぐに奴が。



執事「またですか、面倒な人ですね」



パチンと何かが弾ける音がした途端に再び。

次に目を覚ましたときには朝で、その繰り返し。



藤「くっ…そ」

横「身体を壊してしまう」

藤「寝るわけにはいかないんだ眠るわけには、クッ」

横「太輔」



同じころ、北山も。



北「くっ、眠りたくね」

ニ「ミツ」

北「あんな藤ヶ谷、もっ、見たくないし」



睡魔との戦い。



横「太輔、太輔おきろ」

藤「ハッ」



互いに相手を想いながら。



ニ「ミツ、おい」

北「くっ、ねっ、寝ちゃ、ダメだ…うっ‥スースーッ」

に「ミツ!」

北「…ハッ‥眠…り‥たくね…ニカ‥俺…は、ガクッ」

ニ「ミツうぅーっ、ギュッ」



わた、クッ



藤「ガクッ」

横「太輔!」



奴らの目的は、北山の心を弱らせ。

ヴァンパイアである俺たち3人を生け贄にすること。

ニカが言っていた言葉が、脳裏を過ぎる。



藤「さてと今日はまず何からして貰おうかな、ニッ」

北「藤…ヶ谷、クッ」



俺さえいなければ。



藤「おい、ちゃんと根元までくわえろ」

北「うぐぐっ、ゴホッゴホッ」



ギシッ、ギシッ!



北「はっうっ、あぁーくっんああっ、ビクビク」



北山お前をここから出せるのなら、それでも構わないと。



執事「ですから貴方はこの者をこうして犯し続ける事になるでしょう生きている限りはね」



許さない絶対あいつだけは



北「ああっ、あうっあっ、あぁーっ、ビクンビクン」



道連れにしてやるから覚悟しとけよ。

ギシッ、ギシッ!

日が経つにつれ更に憎しみは増して行き。

俺は単独でその方法を探り始めてく。

全てを終わらせる為に―




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