幻想世界☆
第19章 寄り添う心③
執事「おめでとうございます藤ヶ谷さま、やっと現実の世界でも結ばれましたな」
藤「貴様、キッ」
執事「おやおやまたそんな怖い顔をして、が嫌いではありませんよ」
藤「なに!」
執事「貴方は今、私が憎くて堪らない」
藤「あぁ、その通りさ」
執事「いいでしょう憎悪は欲望と紙一重」
藤「くっ」
執事「憎しみが増せば増すほど、貴方の中の欲もまた増すというもの」
何を言ってるんだ?こいつ
執事「しかし、貴方に私を倒すことができませんけどね」
藤「それはどうかな、フッ」
執事「私たちを倒せるのはただ1人」
藤「誰?そいつ」
執事「ご存知のくせに」
白い月に選ばれし者。
執事「だが銀色の狼もまた欲に溺れ今では貴方のペットと成り下がっている」
藤「だからなんだって言うんだよ」
執事「分かりませんか?」
怪しく笑う執事―
執事「この獣人は、我々にとって願ってもない獲物」
藤「白い月の使者、銀色の狼だから」
執事「えぇ、ですから堕ちる所まで堕ちて頂かなければ困ります ニッ」
やっぱりそれも目的の1つだったのか。
執事「ここは彼の夢だった所、それがどういう意味だか分かります?」
藤「‥‥‥」
執事「白い月は銀色の狼、つまりこの夢の元の持ち主の心そのもの」
なっ!?
執事「彼が性欲に溺れれば溺れる程その力は失われていき最後に止めを刺せば」
ハッ、白い月は消えてしまう
執事「既に、4人の方々は快楽に溺れてしまっています、勿論あなた方2人にもとことんハマって頂くことになるでしょう ニヤッ」
藤「ふんっ、そう思い通りにいくかな」
執事「どういう意味です」
藤「俺が、必ず護ってみせる キッ」
執事「それは、無理というもの クスッ」
藤「はっ?」
執事「貴方が一番この獣人を欲していたのです」
藤「‥‥っ」
確かに否定はしない、だけどそれでも。
ぐっと奴を睨みつける―
そこには不敵に笑う執事が立っていた。
負けじと俺は…
北山、心配するんじゃないお前は欲に堕ちるのではなく。
この俺の“愛”に堕ちるのだから。
優しくその髪を撫でながら呟いた。
“愛しい人へ”
藤「貴様、キッ」
執事「おやおやまたそんな怖い顔をして、が嫌いではありませんよ」
藤「なに!」
執事「貴方は今、私が憎くて堪らない」
藤「あぁ、その通りさ」
執事「いいでしょう憎悪は欲望と紙一重」
藤「くっ」
執事「憎しみが増せば増すほど、貴方の中の欲もまた増すというもの」
何を言ってるんだ?こいつ
執事「しかし、貴方に私を倒すことができませんけどね」
藤「それはどうかな、フッ」
執事「私たちを倒せるのはただ1人」
藤「誰?そいつ」
執事「ご存知のくせに」
白い月に選ばれし者。
執事「だが銀色の狼もまた欲に溺れ今では貴方のペットと成り下がっている」
藤「だからなんだって言うんだよ」
執事「分かりませんか?」
怪しく笑う執事―
執事「この獣人は、我々にとって願ってもない獲物」
藤「白い月の使者、銀色の狼だから」
執事「えぇ、ですから堕ちる所まで堕ちて頂かなければ困ります ニッ」
やっぱりそれも目的の1つだったのか。
執事「ここは彼の夢だった所、それがどういう意味だか分かります?」
藤「‥‥‥」
執事「白い月は銀色の狼、つまりこの夢の元の持ち主の心そのもの」
なっ!?
執事「彼が性欲に溺れれば溺れる程その力は失われていき最後に止めを刺せば」
ハッ、白い月は消えてしまう
執事「既に、4人の方々は快楽に溺れてしまっています、勿論あなた方2人にもとことんハマって頂くことになるでしょう ニヤッ」
藤「ふんっ、そう思い通りにいくかな」
執事「どういう意味です」
藤「俺が、必ず護ってみせる キッ」
執事「それは、無理というもの クスッ」
藤「はっ?」
執事「貴方が一番この獣人を欲していたのです」
藤「‥‥っ」
確かに否定はしない、だけどそれでも。
ぐっと奴を睨みつける―
そこには不敵に笑う執事が立っていた。
負けじと俺は…
北山、心配するんじゃないお前は欲に堕ちるのではなく。
この俺の“愛”に堕ちるのだから。
優しくその髪を撫でながら呟いた。
“愛しい人へ”